「Propy」により日本で初めてブロックチェーンに記録された不動産取引が完了
Crypto Briefingのニュースサイトによれば、国際不動産市場の取引プラットフォームを持つ「Propy社」は、アジア太平洋地域で初めてブロックチェーンに記録された2件の不動産取引を日本で完了した事を発表しました。
いずれも日本の北海道のニセコの住宅地でPropyブロックチェーンネットワークを利用して香港を拠点とする投資家によって購入されました。ニセコは、「東洋のサンモリッツ」とも呼ばれるスキーの聖地で、冬はパウダースノーを求め世界中から滑走者が訪れるリゾートでもあります。最近では、外国人が軒並みニセコに別荘を買い物価の上昇さえしています。1件あたり億を超える別荘は数多く存在します。
Propy社のプラットフォームは、売り手、買い手およびエージェント間の安全な通信チャネルを使用して国境を越えた取引を容易にし、契約上の合意を遠隔で完了できるようにする事を目的としています。
同社は、可能な限りブロックチェーン技術を実装する事によってすべての不動産取引を合理化しようとしており、この2つの取引が将来の不動産取引の先例となる事を期待しています。
Propy社のCEOであるKarayaneva氏は以下の様に述べている。
「私たちは積極的に私たちの取引プラットフォーム上のボリュームを増やす為に先進的な国際的な不動産会社をサインアップしている」
「これら2つの取引は、次世代の不動産取引が世界中で進化しているので、私たちが多くのうちの最初の取引であると感じているものです。」
今回、2つの取引は日本円で決済が行われたが、Propyプラットフォームは仮想通貨を含む複数の通貨をサポートしています。
そして、購入された投資家は、1つのオンラインソリューションで不動産取引を簡素化するPropyプラットフォームの能力に感銘を受けたようです。
北海道トラックス不動産のセールスおよびオペレーションマネージャーのPaul Butkovich氏はブロックチェーンが業界にもたらした効率性を以下のように述べています。
「Propyを使い出して、すぐに私のセールスチームが購入者、販売者、弁護士とのコミュニケーションを1つのユーザーフレンドリーなオンラインプラットフォームに合理化できる事に気付きました」
「契約に署名し、安全に価値を送る事ができる事は、標準的な不動産販売プロセスと比較してPropyが持っている大きな利点です。」
仮想通貨・スマートコントラクト・ブロックチェーンとさまざまなジャンルで優位性を持つ事が期待されておりますが、その1つとして不動産業界も注目が集まっていました。
今回、Propyプラットフォームでブロックチェーンの不動産取引への適用により、顧客のお金や時間を節約しながら、グローバル物件取引に透明性と効率性をもたらしていく事がさらに認知されたでしょう。今後、グローバル市場におけるこの急成長は、処理の簡素化により促進されると考えられます。
Propyプロジェクト
Propy の目標は、ユーザーがペーパーワークや仲介の泥沼にはまらないように、ブロックチェーンを介して物件購入における一連の手続きを完了させる事ができるピアツーピア(P2P)システムを構築する事です。
Propyは優秀なチームメンバーと顧問をそろえています。
その指揮を執るのはオックスフォード大出身のソフトウェアエンジニアで、不動産業界における12年間の経験を有するNatalia Karayaneva氏です。Propyチームは開発者やブロックチェーンアーキテクトのほか、サイバーセキュリティの専門家などで構成されています。