フィリピン財務省がブロックチェーンアプリを用いて国債を発行

フィリピン財務省がブロックチェーンアプリを用いて国債を発行

フィリピン財務省がブロックチェーンアプリを用いて国債を発行

フィリピン財務省財務局(BTr)が、ユニオンバンク、仮想通貨取引所を運営するフィリピンデジタルアセットエクスチェンジ(PDAX)と提携し、ブロックチェーンによる分散型台帳技術(DLT)を活用したモバイルアプリでの国債発行を行うことを発表、現地報道機関のINQUIRER.netが報じた。

アプリを用いて少額を簡単に投資することが可能

Bonds.PHと名付けられたこのアプリでは、個人や中小企業などの小口投資家を対象としてリテール取引を行うRTB-24(第24次個人向け国債)に投資することが可能となっている。

アプリはInstaPay、GCash、Paymaya、ユニオンバンクの店頭などからダウンロード可能で、投資プロセスは完全にデジタル化されており、24時間利用可能で、5,000フィリピンペソ(約1万円)という低価格から投資することができる。

Bonds.PHについて財務長官であるRosalia V. De Leon氏は次のように述べた。

「Bonds.PHの立ち上げは、すべてのフィリピン人、特に銀行以外の人々が、BTrの最新のリテール国債、RTB-24に簡単かつ手頃な価格で投資する道を開きます。モバイルアプリは、経済回復とCOVID-19対応のために共和国が投資し、共和国が資金を調達するのに役立つ説得力のある機会を提供します。」

ブロックチェーンを活用した国債発行は初の事例か

Bonds.PHは、分散型台帳技術(DLT)を活用して管理や取引を行うもので、ブロックチェーン技術を用いた国債の発行は世界で初であると説明されており、これについてユニオンバンクCEOのEdwin R. Bautista氏は次のようにコメントしている。

「これは、アジア、そしておそらく世界で、ブロックチェーン技術を活用する最初の小口投資家向け国債発行です。」

「フィリピンは未来への道を先導し、すべてのフィリピン人の利益のために、新興技術を活用した革新的で包括的な機会を備えた国を作り上げる準備ができています。」