BMW、フォードなどが参画するMOBI、自動車業界の標準規格「VID II」を発表

BMW、フォードなどが参画するMOBI、自動車業界の標準規格「VID II」を発表

BMW、フォードなどが参画するMOBI、自動車業界の標準規格「VID II」を発表

BMW、フォード、ゼネラルモーターズなどの世界的大手自動車メーカーが参画する、モビリティ産業におけるブロックチェーン・DLTの標準化と採用を促進する非営利団体 MOBI(Mobility Open Blockchain Initiative)が、ブロックチェーンを活用した車両識別標準規格の第2弾となる「VID II(Vehicle Identity)」を発表した

MOBIの車両識別標準規格「VID I」は、車両の「出生証明書」として、所有権の変更、修理や保険金請求、走行距離計の測定値を記録する機能や、電気自動車の充電料金や駐車料金の支払いの自動化の実現などを目指し、2019年10月に実証実験を行っている。

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今回発表された「VID Ⅱ」は、「VID I」を活用したブロックチェーン上の車両登録やメンテナンストレーサビリティなどにより、バイヤー、規制当局、保険会社にメンテナンスの履歴を提供し、車両情報の非対称性を低下させる。

BMWのエマージング・テクノロジーズの責任者であるAndre Luckowは次のように述べている。

BMWではシームレスなデジタルソリューションの作成に努めています

VID II規格のリファレンスアーキテクチャは、摩擦のない信頼できるモビリティエコシステムへの変革における重要なビルディングブロックです。

MOBIのVID IIワーキンググループは、BMWとフォードが共同議長を務めており、アクセンチュア、AWS、デンソー、日立アメリカ、ホンダ、IBMなどといった多くの企業が支援している。

「VID II」は、より透明性、効率性、安全な車両の登録とメンテナンスを実現する、未来へのビルディングブロックであるとし、信頼性の高い記録により、売り手と買い手の双方に利点を享受するという。