LIFULL、セキュリタイズが、国内初の個人投資家向け不動産STOを実施

LIFULL、セキュリタイズが、国内初の個人投資家向け不動産STOを実施

LIFULL、セキュリタイズが、国内初の個人投資家向け不動産STOを実施

大手不動産情報サイトを運営する株式会社LIFULL(ライフル)が、デジタル証券のプラットフォームを開発するSecuritize Japan株式会社(以下セキュリタイズ)と共同で、国内初となる一般個人投資家向けの不動産STOを実施することを発表した。

空き家の活用をもとに地方を活性化

今回 STO(Security Token Offering)として実施されるのは、まちづくり参加型クラウドファンディング「ハロー!RENOVATION」を運営する株式会社エンジョイワークス「葉山の古民家宿づくりファンド」で、一般の投資家からクラウドファンティングで出資を募り、これに対してセキュリティトークンが発行される

発行されたトークンはブロックチェーン上で管理されており、スマートコントラクトによる売買の効率化や、債務不履行を防ぐことができる仕組みとなっている。

ライフルとセキュリタイズは今年3月、空き家の地方創生型不動産クラウドファンディングを推進する仕組みの構築を目的に、ブロックチェーンを活用した不動産ファンドにおけるオペレーションの自動化や透明性の担保などの検証として、上記の仕組みに関する実証実験を行ったことを発表していた。

関連:LIFULL、米セキュリタイズの協力のもと不動産裏付けのデジタル証券発行!

葉山の古民家宿づくりファンド

東京から約90分の神奈川県三浦郡にある葉山町(はやままち)に所在する築80年以上の古民家で、当時の趣を残したリノベーションを行い、自然や昔ながらの雰囲気を味わうことができる一棟貸しの宿泊施設として、遠方や地元からの利用を通じて世代を超えた交流を楽しむことが可能となっている。

投資家は運営成果に連動した利子を受け取ることが可能で、現在のところ運用期間は4年3ヶ月間で、想定利回り2%~/年となっている。

また、投資額に応じた施設利用割引チケット(最大無料)が付与される。

葉山町に限らず、地方の空き家問題は全国的に深刻化しており、ブロックチェーンを活用した新たな仕組みによる問題解決に期待したい。