資格証をブロックチェーンでデジタル証明!LasTrustとサートプロが実証事業開始
25日、ブロックチェーン証明書専業スタートアップLasTrust株式会社が、株式会社サートプロと業務提携を行い、現在サートプロが運営管理を行う各種団体が独自に発行する資格合格証などを、ブロックチェーン技術を用いてデジタル化する実証事業を開始することが発表された。
それぞれの強みを生かした業務提携
LasTrustは、ブロックチェーンを用いて各種の書類をセキュアなデジタル証明へと変換するサービスを行っている。またサートプロは、オンライントレーニングなどを用いて、高度なプロフェッショナル人材を育成し、有資格者への新しい価値提供を行うサービスを展開している。
今回の業務提携は、LasTrust側は、あらゆる「証明」について信頼性を備えたデジタルデータ化できるブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」を提供し、サートプロ側が提供する各種資格サービスの合格証をセキュアなデジタル証明へと変換して合格者に提供を行う。
また、提供・発行する際のタイムコストや管理コストの改善なども検討されるため、今回のデジタル化実証実験が決定したとこのことです。
出典:lastrust
デジタル証明にブロックチェーン技術を活用する理由
合格証などを単にデジタル化するだけであれば、単に画像データとして保存すれば足りるが、信頼性を備えたデータとしては問題が残る。これはソフトウェアが普及した現在、比較的容易に誰でも改ざんができてしまうためである。
しかし、これにブロックチェーン技術を盛り込むことができれば、一度作成したデータ情報を変更することができず、ブロックチェーン上に保存しておくことで、改ざんすることのできないデータが半永久的に資格提供団体に保存される。
出典:lastrust
そして資格証明書の有効性を証明する必要がないため、証明コストが不要になるという利点もあるため、ブロックチェーン技術を適用することがまさに最適であると考えられます。実証事業は9月から開始され、12月より本格運用が予定されています。
今後実証事業が完了し、本格運用が開始された場合には、デジタルトランスフォーメーションの取り組みを強化することにより、単に合格証のデジタル化に留まらず、各資格に追記情報を記載することで有資格者のスキルの可視化を行っていくとのことです。
信頼性を備えたデータとしての地位が確立できれば、「資格」という社会的資産の価値は更に高まっていくだろう。ブロックチェーンソリューションがもたらす利益は証明の世界でも広がっている。