慶応義塾大学、ブロックチェーン技術を用いた「デジタル学生証」実証実験開始!

慶応義塾大学、ブロックチェーン技術を用いた「デジタル学生証」実証実験開始!

慶応義塾大学、ブロックチェーン技術を用いた「デジタル学生証」実証実験開始!

24日、慶応義塾大学(本部:東京都港区)で次世代の「デジタル学生証」の実証実験を始めたことを日本経済新聞が報じた

学生証の改ざんされるリスクを防ぐため、仮想通貨(暗号資産)などで利用されるブロックチェーン(分散台帳)技術やデータ形式の国際的な標準規格が使用される。

米マイクロソフト、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、NTT西日本など6社が参加

今回のプロジェクトには米マイクロソフト、伊藤忠商事グループの主要子会社である伊藤忠テクノソリューションズ(東京都千代田区)、NTT西日本(大阪府大阪市)、日本発唯一の国際カードブランドJCB(東京都港区)、三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社でフィンテック事業を手がけるJapan Digital Design(東京・中央)、ロックチェーン関連事業のBlockBase(東京・新宿)の名だたる企業が参加することが明らかになった。

アナログ式の紙やカードタイプの学生証からデジタル学生証の時代へ

学生証の発行形式の環境もここ数年おおきく変わってきている。数年前学生証は紙かカードタイプのアナログ式が当たり前だったが、ここ数年はアプリ型が主流になってきている。

株式会社ジェイ・エス・エス(新潟)が運営する「がプリ!」では基本的には費用が掛からず、自身の学生証をアプリで管理できる。

現在、大学・大学院・短期大学、専門学校・スクール、高等学校(高等課程)・中学校(中学課程)、日本語学校と多くの教育機関で取り入れられている学生はアプリで学校への連絡や出席登録などができ、学校側は学生へのアプリを通して連絡や再発行の手間やコスト削減と双方大きなメリットにつながっている。

出典:日本経済新聞

「W3C」「ブロックチェーン技術」利用でデータ改ざんを防ぐ仕組みに

2021年3月にも、希望する学生らにこのシステムを使って証明書を発行することを目指している。将来的には紙の証明書を使わずに、就職活動中に企業に卒業見込み証明書を送信したり、転学先の大学に取得した単位を送ったりできるようになる。

10月から始めた実験を通じ、大学と企業などでシステムの連携が可能かを確かめる。履修履歴や成績などのデータが改ざんされないよう、ネットの標準化団体World Wide Web Consortium「W3C」が策定している国際規格やブロックチェーン技術を使う。

6社と慶大は実験結果を世界に公開していく考え。海外ではマサチューセッツ工科大学が同様の仕組みで修了証などを発行している。ブロックチェーン技術が日々の生活に浸透する時代はもうすぐそこにきている。

 

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