JCBとみずほ銀行が連携!顧客情報、管理を一元化

JCBとみずほ銀行が連携!顧客情報、管理を一元化

JCBとみずほ銀行が連携!顧客情報、管理を一元化

国内大手クレジットカード会社のJCB(ジェイシービー)が、3大メガバンクの一角を占めるみずほ銀行などと連携し、複数の金融機関に登録する個人情報を、ワンストップで管理する仕組みを開発する。

日経新聞の報道によると、金融機関に登録する氏名や住所、勤務先などの“ID情報”をブロックチェーン技術を用いて厳格に管理し、別の金融機関に持ち運べるサービスを開発するという。

この取り組みは、2021年に稼働する予定である富士通が開発する本人認証システムを利用して実証する。

スマホ専用アプリを介してシステムに接続している金融機関からデータの持ち運びを依頼し、電子証明書のデータの中から他の金融機関と共有したい情報を選ぶことができるため、顧客は複数企業のサービスに必要な個人情報の登録が容易になり、本人確認、口座設定、住所変更などといった面倒な設定や手続きがスムーズになるという。

また、企業にとっては正確な情報を管理できるというメリットがあるほか、複数の企業の承認が必要になるブロックチェーン(分散台帳)技術を使い、悪意のある顧客が偽の情報を登録するのを防ぐことができるという。

個人情報の取り扱いに関しては、“顧客IDは事業者がそれぞれ自社で保有し、今回開発するシステム上で集中管理しない”とし、規制に対応する形でデータの相互利用を図るとのこと。

個人が自身の情報を自由に持ち出せる「データポータビリティー」に対応するシステムを開発し、企業によるデータの利活用を可能にするという。

このような取り組みは国内では初であり、参画する企業を増やしていくとのこと。