JCB、デジタル通貨基盤における相互運用性の実証実験を開始
国内大手クレジットカード会社JCB(ジェーシービー)が9日、ブロックチェーン関連企業の株式会社 Datachainと共同で、デジタル通貨交換基盤構築に向けた実証実験を開始したことを発表した。
異ブロックチェーン間を接続する交換基盤
実験では、CBDC(中央銀行デジタル通貨)やその他のデジタル通貨の発行に伴い、様々な発行・流通基盤が立ち上がることが予想される中、相互接続・流通(インターオペラビリティ)に関する検証を行い、デジタル通貨基盤間の相互運用を可能にする交換機能の整備を基にデジタル通貨の利用拡大を目指す。
今回の実証実験では、Hyperledger FabricやTendermintなど主要なブロックチェーン同士をつなぐハブの役割を果たす交換基盤を用いて、異なるブロックチェーン間のクロスチェーン取引の検証などが行われる。
出典:プレスリリース
ブロックチェーン開発に注力
JCBは2019年12月、商業決済プラットフォーム「Paystand」と覚書(MoU)を結び、日本の企業や顧客向けのデジタル決済プラットフォーム開発を発表した他、2020年10月には、みずほ銀行などと連携し、複数の金融機関に登録する個人情報をブロックチェーンを活用してワンストップで管理するシステムの開発を行うなど、ブロックチェーン関連の開発に力を入れている。