船橋の食べ歩きイベント「ふなばシル」、ブロックチェーンで来店客の管理!

船橋の食べ歩きイベント「ふなばシル」、ブロックチェーンで来店客の管理!

船橋の食べ歩きイベント「ふなばシル」、ブロックチェーンで来店客の管理!

千葉県船橋市の食べ歩きイベント「ふなばシル」が18~23日に開催される。今年は新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれたが、ブロックチェーン(分散型台帳)を活用して来店客情報を一括管理し感染対策を徹底することにより、ウィズコロナ時代」の新しい飲食イベントのあり方を模索する

食べ歩きイベント「ふなばシル」

2010年に始まったふなばシルは毎年のべ4000~5000人を集める人気イベントである。公式ウェブサイトで電子チケット(5枚つづり前売り3500円、当日4000円)を購入し、参加店で1枚渡すとドリンク1杯と料理1品が楽しめる。終了後も12月末まで金券として使用することが出来、今年度は約60店の飲食店が参加する見込みだという。

新型コロナウイルスの影響で同様のイベント中止が相次ぐなか、地域の飲食店の経営を支援し、街に活気を呼び戻そうと地元の経営者らでつくる実行委員会が開催準備を進めてきた。

ブロックチェーンを利用したコロナ感染予防対策

「ふなばシル」開催にあたって最大の課題はコロナの感染予防策であり、実行委員会は船橋市保健所と連携をとることにより感染予防マニュアルの動画を作成した。

参加を希望する店舗には事前に視聴を呼びかけ、参加を希望する店舗に対し市が示す感染予防対策のチェック項目を満たした場合に限り、対策登録店の認証ステッカーを交付するとのことです。

従来の来店型による食べ歩きイベントは客の入れ替わりが激しく、来店客の情報を確実に把握するのは困難である。今回の取り組みは、電子チケットにブロックチェーン技術を取り込むことにより、チケットでの支払時に来店者の情報を記録。

使用履歴を運営本部で一括管理することが可能になる。その結果、万が一クラスター(感染者集団)が発生した場合に来店客リストをすぐ作れるほか、感染が判明した場合に陽性者の動線を遡ることもできる。電子チケットを使うことで利用客と従業員の接触機会を減らすことも期待できる

実行委はブロックチェーンを利用した情報管理のノウハウをほかの地域とも共有する方針で、すでに千葉市で飲食イベントを開催する団体などから問い合わせが来ているという。最新技術も取り入れながら、地域への集客促進と感染予防を両立させたい考えだ。

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