メルセデス・ベンツのダイムラーが「Ocean Protocol」を使用してブロックチェーンデータ交換を試行
ブロックチェーンとAI組織の「 オーシャンプロトコル ( Ocean Protocol)」は、メルセデス・ベンツをもつ世界的自動車メーカー「ダイムラー( Daimler AG)」との分散型データ交換のためのパイロットプロジェクトを完了したことを発表しました。
今回のパイロットプロジェクトではダイムラーが所有する世界の生産拠点と部品調達パートナーを結ぶサプライチェーンにて、販売・財務データなどを共有できるかが試行された。
出典: Ocean Protocol
オーシャンプロトコルは、企業がデータを共有して収益化できる分散型データ交換プロトコルです。
今回のコラボレーションの焦点は、Oceanブロックチェーンネットワーク、アクセス制御、データ検出、分散ストレージ、Oceanの最新リリースを使用したエンドツーエンドソリューション「Compute-to-Data」とオーシャンプロトコルのすべての構成要素を含む、ダイムラーの分散データオーケストレーションを探索することでした。
このプロジェクトは、オーシャンプロトコルテクノロジスタックの最先端の機能を使用することにより、分散型ソリューションを企業に展開できることを示す重要なステップだという。
世界的に活躍するダイムラーは、会社の構造全体で簡単にデータを共有する必要があるため、このパイロットプロジェクトでは、オンボーディング、ユーザー認証、データ共有をテストしながら、データのセキュリティと制御を確保しました。
すべてのビジネスユニットがダイムラーの内部および外部のサービスパートナーとデータ共有エコシステムに参加できます。
これにより、以前は得られなかったデータ、つまりプライベートデータにアクセスでき、プライバシーと制御を維持しながらデータを収益化できるようになる。
オーシャンプロトコルの創設者であるBruce Pon氏は今回のパイロットプロジェクトについて以下のようにコメントしている。
「このパイロットプロジェクトを、ブロックチェーンテクノロジーがデータ共有のロックを解除し、運用をより効率的にする方法について明確なビジョンを持つ会社であるダイムラーに提供できたことを光栄に思います。
このパイロットにより、ダイムラーは自動車業界における継続的なリーダーシップを発揮します」
一方、ダイムラーAGのITテクノロジーおよびクロス機能担当副社長であるHartmut Mueller氏は、次のようにコメントしている。
「データ駆動型企業への道のりで、Oceanプロトコルとのこのコラボレーションにより、安全なエンタープライズB2Bデータマーケットプレイスを構築して、データを収益化して機能させることができます。」