イーサリアム活用のマンガ権利売買サービス「CANDL」を正式リリース
株式会社TARTは、ブロックチェーン技術を用いたマンガ家応援プラットフォーム「CANDL」をデジタルコミックの配信代行事業などを手がけている株式会社ナンバーナインと協力して、2020年3月2日に正式にリリースした。
その正式リリース第一弾として、ダークファンタジーの傑作「クロザクロ デジタル新装版」のマンガオーナー権販売を開始すると発表しました。
ブロックチェーンを使った漫画家支援の実証実験を、ナンバーナインさんと一緒に実施いたします!
第一弾はダークファンタジーの傑作『クロザクロ』のマンガオーナーを募集!
限定の描き下ろしイラストをゲットできたり、書籍の売上が還元されたりといった特典付き。https://t.co/yLdRDdM3OF
— CANDL | マンガとマンガの権利を売るプラットフォーム (@candl_royalty) March 2, 2020
マンガ家応援プラットフォーム「CANDL」とは
「CANDL」とは、イーサリアムのブロックチェーン技術を活用したマンガ家応援プラットフォームであり、電子コミックの販売に加えて、ファンの人々がブロックチェーンを活用して、オーナーの権利をトークン化することにより、自分の好きなマンガのオーナー権を取得することができるサービスとなってます。
これにより、ファンはマンガ家への直接的な支援が可能となります。そして、オーナー権を購入した人々はそのマンガの共同オーナーとなり、特典として様々な権利を獲得することができる。
マンガオーナーの特典
- 描き下ろした限定デジタルイラストがプレゼントされる
- イラストのデジタル所有権がもらえる
- マンガの売り上げの一部が受け取れる
- サイト上にオーナーとしての名前を表示(任意)
マンガオーナーとしての階級はブロンズオーナー・シルバーオーナー・ゴールドオーナーとなっている。
これら各オーナー条件やキャンペーン詳細はこちら
一方、マンガ家は自己が製作したマンガを販売することにより、早期に販売益を確保することが可能となる。これによりマンガ家の創作活動を支援され、マンガの価値を最大化することが期待される。
第一弾として「クロザクロ」をリリース
今回販売されるマンガオーナー権である「クロザクロ デジタル新装版」は、2020年3月2日〜2020年3月31日に販売されます。
クロザクロは、夏目義徳の連載二作目のマンガ作品で小学館の雑誌『週刊少年サンデー』にて2004年35号から2006年1号まで連載されていた。王道少年誌の中では異色のダークファンタジーとして人気。
また、デジタル新装版では、1巻の途中に入るはずだったが連載時には描けなかった1話分(約18P分)を追加で制作れている。
その「クロザクロ デジタル新装版」のマンガオーナー権を取得するためにはイーサリアムウォレットが必要になり、これはマンガオーナー権はイーサリアムが発行する「ERC721トークン」という形で購入する仕組みとなっているためです。
そして販売収益の一部還元もイーサリアムにてウォレットに還元されることになります。
今回発表された「CANDL」のサービスが普及することになれば、多くのマンガファンが自分の好きなマンガ家を直接支援することが可能となる。
従来のマンガファンという立ち位置とは異なることから、マンガ家とファンとの間で新たな関係が作られることになるだろう。
また対価として様々な恩恵を受けれることによりオーナーとしての価値も見いだせる設計となっているため、ファンのみならず、さまざまな層から注目と期待が集まります。