オランダでブロックチェーンによるCBD製品のトレーサビリティ強化
オランダカンナビノイド協会(CAN)が、ブロックチェーンを活用し、オンラインでCBD製品のトレースが可能となる検索ツールCanCheck.orgを公開した。
web上で誰でも簡単に追跡可能
CANはカンナビノイド(CBDなど大麻草に含まれる化学物質の総称)製品の品質基準の管理や法的根拠の実現などに向けた活動を行っており、今回CBD製品における市場の透明性や説明責任、トレーサビリティの向上のため、ブロックチェーン技術を活用し、誰でも使用可能なオンラインでの検索ツールを作成した。
CanCheck.orgでは、CAN品質マークのラベル情報を入力することで、店頭の棚から生産ライン、大麻草の種子の段階まで遡って情報を得ることが可能となっている。
出典:CanCheck.org
CANによる厳格な品質管理
一般的な製品としては、CBDオイルやタブレット状のものなど少量を摂取することで、リラックス、睡眠改善、炎症抑制、発作抑制、免疫系の安定などの効果があるといわれている。
CANでは、汚染物質やカンナビノイドの含有量に関する厳格な品質ガイドラインを設けており、要件を満たすCBD製品にはCAN品質マークをラベル付けし、EU承認の麻の品種由来の製品であることを保障している。
昨今ヨーロッパでは、大麻草から抽出されるカンナビノイドについて、1961年のSCND(麻薬に関する単一条約)の観点から、麻薬として見なされるものであり、食品として登録されるべきものではないとの動きが強まってきており、業界ではこれに対抗すべく、品質管理や安全面の保障についてアピールしていきたい考えであるものと思われる。