INDETAIL、ガーナでブロックチェーン技術を活用して小規模送電網を整備
北海道札幌市に本社を置くテクノロジーのスタートアップ「株式会社INDETAIL」が、ガーナにて小規模送電網の整備を行うことが2020年3月29日付の日経新聞の取材にて明らかになった。
このプロジェクトは、2020年にドイツで設立された「INDETAIL GmbH」が主導で行われることになる。
アフリカでは電力供給状況が不安定であり、インフラの整備を行うことが急務となっている。株式会社INDETAILは、先進技術を駆使することで新たに実用性の高い事業の実現を目指している会社であり、今回の発表ではブロックチェーン技術を利用して、発電から課金・自前で整備なども行っていくとのことです。
「INDETAIL GmbH」設立の経緯
「INDETAIL GmbH」はヨーロッパでのマーケットをターゲットとして設立された法人であり、株式会社INDETAILが掲げるビジョンである「Upgrade the World」を、ヨーロッパでも達成するために設立された。
先進技術を用いることにより、ヨーロッパ内でのオープンイノベーションをさらに加速させ、関係会社や公共機関と協力することにより、eモビリティおよびエネルギーの分野を皮切りに、新規事業の創出を目的としています。
ブロックチェーン技術で電力取引の管理、AIによるダイナミックプライシング
今回発表された電力管理システムは、太陽光パネルと蓄電池を用いて行われる。限られたエリアではあるが、自己で電力を発電し、各施設ごとにブロックチェーン技術により信頼性の高い状況の把握・記録が実現できる。
発電量と電力使用量の把握が可能となることから、需要と供給のバランスをとらえることが出来るので、各施設ごとの余剰電力を他の施設に売電することなど、取引を活発にすることが出来る。
そして将来的にはAIを利用することにより、ダイナミックプライシングの導入も予定しているとのことです。
過疎地域の次世代交通・エネルギー問題の課題解決に向けた取組み『ISOU PROJECT』
株式会社INDETAILにおいては、今回発表されたガーナでの小規模送電網の整備以前に、国内で行われた「ISOU PROJECT(イソウ・プロジェクト)」と呼ばれる、交通・エネルギーに関するプロジェクトなどの実績もある。
「ISOU PROJECT」とは、過疎地域などにおける次世代交通・エネルギー問題の解決を目的として始められたプロジェクトであり、2019年2月26日に発表されている。
電気自動車(EV)や仮想通貨を用いた実験が行われ、送迎を利用する際の支払いには、ブロックチェーン(分散型台帳)を用いた地域限定の仮想通貨である「ISOUコイン」が用いられている。
出典:nikkei
eモビリティやエネルギーに関する問題は世界中で発生しており、先進技術を用いて世界をアップデートするという株式会社INDETAILのビジョンは、これらの問題解決に確実に新しい一歩を踏み出すことを可能とするでしょう。今後も行われていくであろう新しい事業創出展開に目が離せません。