ブロックチェーンコンテンツ協会、事業者が取り扱うべき指針として「ガイドライン」を発表
ブロックチェーンコンテンツ協会(以下BCA)は、2020年2月13日にブロックチェーンコンテンツを取り扱う業者により設立されており、コンピューターリテラシーが必ずしも高くない人達にも安心してブロックチェーンコンテンツ(ゲームやSNS等)の利用をしてもらうことを目的としています。
設立の趣旨である消費者保護などを図ることを更に一歩進めて、協会加盟各社が最低限守るべき内容を具体的にまとめて、業界全体として順守すべき事項を記載したものとして、今回のガイドラインが発表されました。
第一版ガイドライン(β版)
今回発表されたガイドラインはあくまでもβ版であり、今後も業界の急速な発展や求められる事項は次々と変化していくことが予想されるため、その時々において順次アップデートしていくとのこと。
発表されたガイドラインには、協会に加盟する企業各社が守らなければならない事項が記載されており、重要論点として以下5項目が挙げられている。
- 賭博行為の禁止
- 景表法の順守
- 資金決済法について
- 金融商品取引法について
- スキャム(詐欺的行為)防止
その論点の中でそれぞれ禁止する項目や注意事項が挙げられ、協会自身がもっている考えが記載されています。
例えば、ブロックチェーンゲーム内で取得したNFT(非代替トークン)を利用者間で取引することにより、換金できるシステムをとっている場合があり、この場合には「一時の娯楽に供する物」を賭けたに過ぎない場合に該当しないため、賭博行為に該当するとみなされるため、今回のガイドラインで禁止されることになっています。
また、資金決済法との関連においても、通貨と交換することが出来るトークンは2号仮想通貨に該当するため、原則として仮想通貨交換業の許可を受けなければならず、よって無制限にトークンを発行することにも注意する必要があるとの考えが示されています。
ブロックチェーン協会ガイドラインはこちら
BCA代表の國光宏尚氏は以下のように宣言している。
このガイドラインを通じて、ユーザーの皆さまに提供するコンテンツを一層安心してご利用いただくことを実現し、わが国のブロックチェーンコンテンツ産業の健全な発展を目指して活動してまいります。