製薬大手バイエルがVeChainと提携、医薬品のトレーサビリティプラットフォームを開発

製薬大手バイエルがVeChainと提携、医薬品のトレーサビリティプラットフォームを開発

製薬大手バイエルがVeChainと提携、医薬品のトレーサビリティプラットフォームを開発

世界最大手の製薬会社バイエルが、ブロックチェーン企業VeChainと提携、医薬品の臨床試験に関するトレーサビリティを向上させるプラットフォームの開発を発表した。

トレーサビリティにより臨床試験薬管理の質を向上

今回発表されたのは「バイエル G4A China 2019」でのスタートアップ協力プログラムプロジェクトにおいて、臨床試験薬の管理のためのプラットフォーム「CSecure」を共同開発するにあたり、バイエルチャイナが新しいブロックチェーンソリューションの技術プロバイダーとしてVeChainを選択したことを明らかにしたものだ。

G4Aとは、バイエルが革新的なデジタルヘルステクノロジーを支援することを目的に行っているオープンイノベーションプログラムで、2013年に本社のあるドイツでグローバルプロジェクトとしてスタートし、2016年からは東京でも開催されている。

CSecureの概要

CSecureは、企業向けのBaaS(Blockchain as a Service)プロトコルで、VeChain独自のソフトウェアであるToolChainに基づいて構築される。ブロックチェーンに入るすべての臨床試験薬のデータには、任意のバッチ番号が割り当てられ、識別コードやタイムスタンプなどの機能により、利用者はサプライチェーンに沿った医薬品の動きをリアルタイムに監視することが可能となる。

VeChainの共同創設者兼CEOであるSunny Lu氏は、開発について次のようにコメントしている。

「私たちはバイエルチャイナと協力して医療業界の厳格さを経験しました。」「私は、バイエルの医学とヘルスケアの原因全体に対するプロ意識と卓越した労働倫理を感じています。」

VeChainは今年2月、ShareRingエコシステムとのパートナーシップの締結により、ShareRingがプラットフォームにVeChain Token(VET)を統合する事を発表した。

また、フォーチュン誌によるフォーチュン500に選出された企業のうち、30社以上で既にパブリックブロックチェーンプラットフォームとして使用されるなど、今後の発展も注目される。