OKCoinとBitMEX親会社がビットコイン開発者に共同で助成金を提供

OKCoinとBitMEX親会社がビットコイン開発者に共同で助成金を提供

OKCoinとBitMEX親会社がビットコイン開発者に共同で助成金を提供

大手仮想通貨(暗号通貨)取引所OKCoinと、BitMEXを所有および運営するHDR Global Trading Limited(HDR)が協力し、ビットコインコア開発者のAmiti Uttarwar氏に計15万ドルの助成金を提供したことを発表した。

助成金はAmiti氏のビットコインコアとオープンソース開発の熱心なサポートにより、プロトコルが改善、強化されるなど、ビットコインネットワークの進歩に不可欠な成果をあげたとして、OKCoinとBitMEXから12ヶ月でそれぞれ7万5千ドル、合計で15万ドルを提供されることとなった。

ビットコインのプライバシーを強化

Amiti氏の開発は主にP2Pレイヤーに焦点を当てており、ノードが機密情報をどのように公開していたかを特定することにより情報漏洩を防ぐためのメカニズムの改善を行い、ビットコインのプライバシーを強化した。また、開発者が変更を行いやすいように、テストカバレッジを増やすなどのサポートも行っている。

Amiti氏はこれらの開発に対しての助成金について次のようにコメントしている。

「より大きなビジョンを達成するために必要な開発はまだたくさんあります。仮想通貨取引所がオープンソース開発をサポートすることは、短期的なスケールでは利他的に見えるかもしれませんが、長期的なスケールでは必要不可欠なことです。OKCoinとBitMEXが協力して私の仕事を後援してくれたことに深く感謝しています。オープンソースのビットコイン開発について共同で取り組むことができるのは刺激的です。」

取引所による財政支援

両取引所については、以前から開発者コミュニティに対する財政支援を行っており、OKCoinは、2020年2月と5月にそれぞれFabian Jahr氏とBTCPay Serverに対し助成金を提供している。

また、HDRについてもビットコインコアの開発を行うMichael Ford氏に15万ドル、マサチューセッツ工科大学のDigital Currency Initiativeに50万ドルの支援金を付与している。