大手食品会社「Dole」、2025年までにブロックチェーン導入計画を発表!

大手食品会社「Dole」、2025年までにブロックチェーン導入計画を発表!

大手食品会社「Dole」、2025年までにブロックチェーン導入計画を発表!

バナナやパイナップルの生産・販売で有名な食品会社「Dole Food Company(ドール・フード・カンパニー:通称ドール)」2025年までに同社の3つのすべての部門にブロックチェーン技術の導入を計画していることがレポートで明らかになった

このレポートは、人、自然、食品へのドールの取り組みを中心に編成されており、ドールの事業全体の責任と持続可能性の目標を設定が記載されている。

そして、今回の発表で注目する点は、2025年までにドールの3つのすべての部門「果物・野菜・その他」に「IBM Food Trust」の導入計画があることだ。

「IBM Food Trust」とは

IBM Food Trustは、食品の安全性や流通経路の透明性を確保し、消費者に商品のトレーサビリティを提供するための、ブロックチェーンを活用したネットワーク。

IBM Food Trustにより、消費者はパッケージのQRコードをスキャンすることで、梱包、工場への出荷と流通経路、さらには、農家の詳細、収穫時期、それぞれの工程に関する様々な情報などを確認することが可能となる。

ドールは最終的にこのような分散化されたデータを消費者が取得できるようにすることを目指している。また、レポートでブロックチェーンについて以下のように述べている。

「ブロックチェーンは、食品安全調査に必要な平均時間を数週間からほんの数秒に短縮します」

「ブロックチェーンを介して記録された農産物は、サプライチェーンを通じて即座に追跡できるため、リコールの際でも小売業者や消費者の信頼を得ることができる」

ドールは2017年から参加しており「IBM Food Trust」の前身であるIBMのブロックチェーン・コンソーシアムの一員としてブロックチェーンの実験を開始している。

食品業界でのブロックチェーン技術導入の広がり

食品業界において、トレーサビリティとしてのブロックチェーンの導入が注目され、徐々に広がりを見せている。

IBM Food Trustには、世界最大手の食品・飲料会社「Nestle(ネスレ)」やフランス最大手の食品加工会社の「Avril Group(アヴリルグループ)」など各国の有名な小売業者および食品サプライヤーが参加しており、食品サプライチェーンの追跡と店舗へのより安全な製品の提供を支援している。

今後もブロックチェーンを活用して、製品のバリューチェーン全体の可視性を高め、サプライチェーンの透明性を高めていく企業が増加して、それが当たり前のようになっていくことが予想される。