ネスレが食品追跡ネットワークFood Trustにブランドコーヒー豆を追加

ネスレが食品追跡ネットワークFood Trustにブランドコーヒー豆を追加

ネスレが食品追跡ネットワークFood Trustにブランドコーヒー豆を追加

スイスに本社を置く世界最大手の食品・飲料会社「Nestle(ネスレ)」が、ブロックチェーンによる食品追跡ネットワーク「IBM Food Trust」に、スウェーデンのブランドコーヒー豆「Zoégas」を追加したことを4月6日発表した。

消費者にコーヒー豆の詳細な情報を提供

IBM Food Trustは、食品の安全性や流通経路の透明性を確保し、消費者に商品のトレーサビリティを提供するための、ブロックチェーンを活用したネットワークで、今回ネスレがFood Trustの活用を拡大したのは、Zoégasの限定商品で、レインフォレスト・アライアンスに認定されたブラジル、ルワンダ、コロンビアの3つの産地のアラビカコーヒー豆のブレンドだ。

レインフォレスト・アライアンスは、米国ニューヨークに本部を置く団体で、熱帯雨林や野生動物をはじめ、水資源の保護などの活動を行っており、熱帯雨林の持続可能な管理を目指し、農民やコーヒー農園で働く労働者の生活向上や、子どもたちの教育/医療の保障などの基準を満たす農園に対して認証を与えている。

IBM Food Trustにより、消費者はパッケージのQRコードをスキャンすることで、豆の焙煎から梱包、工場への出荷と流通経路、さらには、農家の詳細、収穫時期、および焙煎期間やそれぞれの工程に関する様々な情報を確認することが可能となる。

ネスレは創設メンバーとして参加

IBM Food Trustには、各国の有名な小売業者および食品サプライヤーが参加しており、食品サプライチェーンの追跡と店舗へのより安全な製品の提供を支援している。

ネスレは、このネットワークに2017年から創設メンバーとして参加し、ブロックチェーンプラットフォームの使用の拡大および多様化に貢献しており、「引き続きテクノロジーを活用して、製品のバリューチェーン全体の可視性を高め、サプライチェーンの透明性を高めていく」としている。