マイクロソフト、「身体活動データを使用する仮想通貨システム」の特許を取得!

マイクロソフト、「身体活動データを使用する仮想通貨システム」の特許を取得!

マイクロソフト、「身体活動データを使用する仮想通貨システム」の特許を取得!

マイクロソフトは「身体活動データを使用する仮想通貨システム」と題した国際特許を取得しています。この特許は、世界知的所有権機関(WIPO)によって3月26日に公開されました。

この申請は、昨年6月20日に行われました。「ユーザーに提供されたタスクに関連付けられた身体活動は、仮想通貨システムのマイニングプロセスで使用される可能性があります」と説明されている。

「身体活動データを使用する仮想通貨システム」

ビットコインやほかの仮想通貨の発行や取引には国や銀行のような中央機関が存在しません。そこで、各ユーザー同士が管理して取引の承認・確認作業を行い報酬を得る「マイニング」があります。

そして今回、マイクロソフトは人間の身体の活動でデータを利用してマイニングするシステムを開発を目指している。

例えば、ユーザが広告を見たり、特定のインターネットサービスを使用するなど、情報またはサービスプロバイダによって提供されるタスクを実行するときにユーザから放出される脳波または体熱は、マイニングプロセスで使用することができるという。

プロセスを実装するために、サーバーはユーザーのデバイスにタスクを提供。そして、さまざまな種類のセンサーを活用して、「身体活動を測定または感知するか、人体をスキャンする」ことができると説明しています。

機能的磁気共鳴画像(fMRI)センサー、脳波(EEG)センサー、近赤外線分光法(NIRS)センサー、心拍数モニター、熱センサー、光学センサー、無線周波数(RF)センサー、超音波センサー、カメラなど

その身体活動データは、人体活動を暗号化出力に変換するハッシュアルゴリズムを使用して生成されるという。

そして、サーバーがユーザーのデバイスで身体活動データが仮想通貨システムによって設定された1つ以上の条件を満たすかどうかを確認し、身体活動データが確認されたユーザーに仮想通貨を授与できるシステムと説明しています。

この特許技術は「コンピュータプロセス・コンピューティングシステム・デバイス・コンピュータプログラム製品・コンピュータ読み取り可能媒体」などの製品として実装されるとのことです。

マイクロソフトの特許には「マイニングプロセスの計算エネルギーを削減するだけでなく、マイニングプロセスを高速化する」可能性があると記載されている。

たとえば、一部の従来の暗号通貨システムで必要とされる大量の計算作業の代わりに、ユーザーの身体活動に基づいて生成されたデータは作業証明であるため、ユーザーは無意識のうちに計算の難しい問題を解決できます。

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出典:patentscope

2018年にはオランダの研究所にて電気に変換するボディスーツで人体の熱によるマイニングの実験された実例などもあります。今後、人間のデータを活用したマイニングシステムが注目されていくことでマイニング業界に新しい息吹をもたらすのではないでしょうか。