米国仮想通貨カストディ企業BitGoが欧州進出

米国仮想通貨カストディ企業BitGoが欧州進出

米国仮想通貨カストディ企業BitGoが欧州進出

米国の大手仮想通貨カストディ企業BitGo(ビットゴー)が、スイス法人BitGo GmbHとドイツ法人BitGo Deutschland GmbHを立ち上げたことを発表した

高まる欧州での需要

BitGoのCEOであるMike Belshe(マイク・ベルシェ)氏は、仮想通貨に於いてスイスとドイツがヨーロッパの中心になっていると考え、欧州進出を決めたことを明らかにした。

「昨年、ヨーロッパで多くの需要がありましたが、特定の管轄区域内で規制されているヨーロッパに拠点を置く企業と連携する必要があることは明らかでした」
「スイスとドイツはともに、デジタル資産と先進的な規制の枠組みにとって重要なヨーロッパの中心になっています。規制順守はお客様の前提条件であり、スイスとドイツの規制当局の理解とサポートに感銘を受けました。」

BitGoのスイス法人BitGo GmbHは、スイス金融市場監督局(FINMA)の規制に準拠し、ドイツ法人であるBitGo Deutschland GmbHは、現在ドイツで保管サービスを提供しており、2020年11月に規制当局の承認を申請する予定だ。

BitGoのシェアが大幅に拡大!BTCの全てのトランザクションの20%超を処理

BitGoは2018年に米国でBitGo Trust Companyを立ち上げ、機関投資家向けにセキュリティ、保管、流動性ソリューションを提供している。
先駆的なマルチ署名セキュリティに基づいて構築された保管サービスは、規制コンプライアンスコーポレートガバナンスの観点からも非常に高い評価を得ており、大手監査会社からSOC 2 Type 2認定を受けている。
※SOC(Service Organization Controls)SOC 1/2/3/for Cybersecurity
SOC 2 :企業が監査してほしいサービスやシステムを対象に「セキュリティ」「可用性」「処理のインテグリティ」「機密保持」「プライバシー」の5つの指標の中から任意の項目について評価をする。

BitGoのシェアは大幅に拡大しており、現時点でビットコイン(BTC)の全てのトランザクションの20%超を処理し、250を超えるコインとトークンをサポートしている。
またBitGoの顧客には、世界最大の暗号通貨取引所が含まれており、現在50か国以上に広がっているという。

2019年から仮想通貨カストディの需要が高まっており、米国の大手仮想通貨企業が続々と欧州へ進出している。
BitGoも、欧州への事業展開で更なるシェア拡大を目指す。