ベネズエラで「DASHウォレットアプリ」の利用者急増!8ヵ月で約6.6倍!
南米ベネズエラでDASHウォレットアプリのユーザーが、昨年5月〜12月にかけておよそ6.6倍に急増した。
仮想通貨DASHの広報Mark Mason(マーク・マンソン)氏のツイートによると、これはアプリの総インストール数ではなく、過去30日に少なくとも1回オンラインになったアクティブユーザーの数だという。
From May to December there has been a 562% increase in active android devices using #Dash wallet app in #Venezuela 🇻🇪 Growth for December was 29% 📈🚀
This is NOT total installs, ‘active devices’ shows how many devices that have been online at least once in the past 30 days. pic.twitter.com/06v6jtYPbN
— Mark Mason (@StayDashy) January 20, 2020
仮想通貨普及の背景と政府の思惑
ベネズエラでは、「1945年以降で最悪」と言われるハイパーインフレ状態が続き、ピーク時にはおよそ268万%に達した。
13日、2019年のインフレ率が7374.4%だったと発表されたが、それでも深刻な経済危機であることに変わりはなく、我々の想像以上に劣悪な状況にある。
そこで注目されたのが、ビットコインをはじめとする仮想通貨だ。ベネズエラ政府も政策の一環として独自通貨Petro(ペトロ)を発行し、立て直しを図っているがあまり普及が進まないという。
経済危機によって自国の法定通貨ボリバル・ソブラノやペトロの信頼性が疑問視される中、安全資産としての利用のほか、仮想通貨ATMの導入やバーガーキング、サブウェイなどの仮想通貨決済導入も増えたことが、仮想通貨普及の背景にあるとみられる。
また、ベネズエラでは投機目的ではなく決済での利用がほとんどであるため、決済スピードと匿名性に優れているDASHが普及し始めたのかも知れない。