世界最大手取引所「Binance」の独自ステーブルコインを2ヶ月以内に発行予定
6日、世界最大手取引所「Binance」が独自のステーブルコインを2ヶ月以内に発行する予定である事を米メディアBloombergが報じた。
Binanceの最高財務責任者であるWei Zhou氏はBloombergのインタビューに対し、「Binanceは数週間から1〜2ヶ月以内にそのステーブルコインを発行する。」と明らかにしている。
また、同取引所による最初のステーブルコインは「Binance GBP」呼ばれ、英国ポンド建てで、その100%を英国ポンドで後押しすると述べている。その裏付けとなる英ポンドの預金を行う銀行などの詳細についても公開する予定。
目標はユーロや円など世界のより多くの通貨で安定したコインを利用できるようにする事だという。そして現段階では米ドルのステーブルコインを発行する計画は立てていないとしている。
その上でWei Zhou氏は以下のようなコメントをしている。
「ユーザーの観点からは、世界の特定の部分だけがドルを使用している」
「他のユーザーは他の通貨を使用しており、安定したコインにも反映されるべきだと考えています。」
また独自ステーブルコインを発行する事で、現在バイナンスのステーブルコイン取引量の50%以上を占めるテザー(USDT)のシェアが減る可能性があると予測している。
最近では、Tetherが現金や証券に完全に裏付けられているのではなく、74%にすぎない事が明らかになりました。
Wei Zhou氏によるとBinanceはステーブルコインを100%バックアップし、透明性を高める計画があり、監査人と協力して、トークンが完全に裏付けられ、簡単に引き換える事ができるという強力な保証を提供する事が可能となったという。
上記のTether問題と比較しても、これらの保証はBinanceのステーブルコインを使用する説得力のある理由になるでしょう。
今後のステーブルコイン市場の位置づけにも変化が現れる可能性がある為、動向から目が離せません。