NASDAQ、仮想通貨インデックスに「XRP Liquid Index」の追加を発表
世界的証券取引所であるナスダック(NASDAQ)は、2019年5月1日から新たに仮想通貨インデックスに「XRP Liquid Index（XRPLX）」の追加を発表した。今年の2月には、ビットコインとイーサリアムの指数が追加されており、今回のXRPLXの追加はナスダック仮想通貨インデックスにおいて3つ目となっている。
※インデックスは、マーケットにおいては、市場全体の動向を示す指標や指数のことをいいます。 これは、株式や債券、金利、コモディティ、不動産、デリバティブなどのマーケットの個々の価格データから市場全体の動向が分かるように数値化したもので、取引所や新聞社、金融情報会社、金融機関系の会社などが開発し、算出・公表しています。
XRPLXは、ニュージーランドに拠点を置く「Brave New Coin（BNC）」によって開発されたものであり、BNCのレポートにXRPLXについて以下のように記載されている。
XRPLXは、出来高と注文帳簿の深さで最も流動性の高い取引所からのみデータを供給します。取引所は不安定で競争の激しい市場で運営されているサードパーティの組織である為、BNCは四半期ごとに構成銘柄のミックスとインデックスの方法論を見直し、インデックスの品質を保証します。
当指標は大手取引所を中心にデータを厳密に参照し、最短30秒ごとのXRPの適正な米ドル価格をチェックする事ができるとされています。
また現在、参照している取引所は、Bitfinex、Bitstamp、Poloniex、Krakenで、次回のIOSCO（国際証券取引委員会）の調査後には、Coinbaseが追加される予定だという。
CoinMarketCapなど一般向け指標が一部の取引所が取引量をかさ増しする事などによって実際のマーケットを反映できていない事が指摘されている中、BNCの技術が機関投資家の信頼を得られるだけの正確性を発揮するかに注目が集まります。
また、ビットコイン先物取引やビットコインETFがまだ延期になると予想される中、XRPLXのようなインデックスの追加は、そのような商品の開発を進める上でも重要な動きとなるのではないでしょうか。