シンガポールを拠点とするブロックチェーンプラットフォームVeChainは、サプライチェーンの透明性を向上させるために、中国の家電大手のハイアール(Haier)及びリスク管理会社DNV GLと提携しています。
世界最大の家電メーカーであるハイアールは、Casarte、GE Appliances、Fisher&Paykel、AQUA、Candyなどの業界最大級のブランドを所有しています。先月、スマート洗濯機、洗濯ラック、折りたたみ機をつなぐネットワーク型洗濯ソリューション「IoC(Internet of Clothing)」を発売しました。
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Haier IoCと共同で、VeChainのトレーサビリティアプリケーションである「My Story」は、製品の検証、詐欺防止、カーボンフットプリントの追跡などに使用されます。
コードに添付されているQRコードをスキャンすることで、消費者は製品に関する情報(原産地、製造工程、デザイン、ブランド等)を受け取ることができます。
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VeChain財団のブログによると以下の様に述べています。
「My Storyは、業界有数の業界リーダーによる業界の深い専門知識とDNV GLを、独立した物理監査、データ収集、および検証サービスと組み合わせた、既製のブロックチェーンベースのデジタルアシュアランスソリューションです。」
DNV GLは、ビジネスモデル、プロセス管理、技術的インターフェースなど、ブロックチェーンに保存されているデータの検証を支援します。また、カーボンクレジットの検証と配布も担当します。
DNV GLビジネスアシュアランスのCEOであるLuca Crisciotti氏は次のように述べています。
「この戦略的協力は、公共のブロックチェーン技術を通じて衣料品ライフサイクル管理システムを強化し、ビジネスを成功させるために不可欠な消費者の信頼を高めます。」
ハイアールは年間400億ドルの収益を生み出し、より炭素効率の高いライフスタイルを推進しようとしています。そのIoCイニシアチブは、洗濯機などの家庭用品をより環境に優しいものにすることを目的としています。エコシステムは広大で、買い物客、小売業者、家電製品を結び付けています。
そして、ハイアールは以下の様に述べています。
「(プラットフォーム)は現在、洗濯機、スマートワードローブ、化粧鏡、アイロンなどを統合するために4,800以上のアパレルリソースを使用して、洗濯、布地の手入れ、保管、マッチング、ショッピングをカバーするスマートソリューションを顧客に提供しています。」
2018年、リスク管理および品質保証の会社であるDNV GLは、新しいデジタル保証ソリューションを開発するためにこのテクノロジを使用することを検討しているため、大手パブリックブロックチェーンサービスプロバイダVeChainの株式を購入しました。