「Ripple」社とインドの大手商業銀行「Federal Bank」が提携
28日、インドの大手商業銀行である「Federal Bank」は、より速くより安全なクロスボーダー取引(国際送金)へのアクセスを得るために「Ripple」と提携したと発表した。
出典:bseindia.com
Federal Bank は、1931年に設立され南インドのケーララ州に本社を置く大手商業銀行である。1200以上の支店と、1万人以上の従業員を有しています。インドの歴史ある銀行の中でもテクノロジーを利用する分野での先駆者であり、インドで最初に全支店をコンピューター化した銀行の一つであったという。2018年には、15億ドルの収益を計上。インドの送金市場において15%のシェアを獲得している。またネットバンキングやモバイルバンキング、保険関連など様々な事業を展開している。
同日、ボンベイ証券取引所(BSE)に提出された通知で、Federal Bankは、以下のように記した。
「ネットワークを通じた国境を越えた送金について、ブロックチェーンでサポートされているグローバル送金会社であるRipple Incと提携した」
「Rippleプラットフォームは、国境を越えた取引をより安全で確実なものにします。」
「また、この戦略的パートナーシップは、Federal BankがRippleと積極的にパートナーシップを追求していく事で新たな回廊を探索するのに役立つ」
この提携契約は、Federal Bankの代表取締役兼CEOであるShyam Srinivasanと、Rippleのシニア・バイスプレジデント(SVP)のJohn Mitchellによって署名されました。
Federal Bankも現在グローバルにおける銀行を含む200以上の金融機関が参入している「RippleNet」を利用する可能性が高いと言えます。
Rippleのインフラストラクチャイノベーションのグローバル責任者であり、銀行業務および支払いの技術および経営コンサルティングにおいて30年以上の経験等の経歴を持つDilip Raoが、Federal Bankとの提携を歓迎している事をTwitterで挙げています。
Welcome to #RippleNet @FederalBankLtd (15% share of inward remittances into India): https://t.co/odFZZv2ZQT
— Dilip Rao (@diliprao) 2019年3月29日
以前、RippleNetのBrad Garlinghouse氏は「我々のゴールは、クライアント企業が世界中どこにいても最適な国際送金ができる環境を彼らの顧客に提供できるようにすることだ」と述べており、今回、インドの送金市場において15%のシェアを獲得している「Federal Bank」と提携する事は大きな進展と言えるでしょう。