英・金融専門家Niall Ferguson氏は、ビットコインについて「私は非常に間違っていました」と発言!

英・金融専門家Niall Ferguson氏は、ビットコインについて「私は非常に間違っていました」と発言!

英国の金融歴史家Niall Ferguson(ニーアル・ファーガソン)氏は、2004年に米国ニュース雑誌「TIME」にて世界で最も影響力のある100人のうちの1人と選出され、2008年には「The Ascent of Money」という本を出版し、後にテレビで5部構成のドキュメンタリーとして採用され、2009年国際エミー賞のベストドキュメンタリーを受賞しました。

現在、Niall Ferguson氏は、スタンフォード大学フーバー研究所の「個人、経済、政治の自由の原則を推進する公共政策シンクタンク」のシニアフェローを務め、ハーバード大学のシニアフェローでもあります。また、暗号化プロジェクト「Ampleforth」にてステーブルコインの開発も行っています。※フェローとは、学会等がその分野に著しい貢献があった者に授与する称号

このような、経歴・実績を持つNiall Ferguson氏は、3月5日にオーストラリアで開催された「The Australian Financial Review Business Summit(ファイナンシャル・レビュー・ビジネスサミット)」でビットコインについて言及しました。

「私は非常に間違っていました。ブロックチェーン技術に基づく通貨の形のための用途がなかったと思うのは間違っていた。。。これが完全な妄想に終わるとは思わない。」

そこで、同氏は2014年10月7日に、15歳の息子の「ビットコインを買って」というアドバイスを無視して、自分の人生の「最悪の投資決定」をしたという話をしました。

「ブロックチェーン技術と呼ばれる奇妙な物に基づいてお金を投じることは愚かな金融投資である。古代メソポタミア以来、お金は国家に独占される傾向があり、世界中の政府は、犯罪者やマネーロンダラーに悪意のある目的で既に使用される通貨の為に(ビットコインの事)、自国の通貨に対する独占を崩さない。」

当時のビットコインの価格は334ドルで、2017年10月12日にブログ記事を作成した時の価格は15,150ドルでした。

「私の息子の言う事を聞いていたなら、私の投資したドルの価値を45倍に増やしたでしょう。あるいは、私は4,436%の投資から利益を得るでしょう。物語は明らかです。テクノロジーに関しては、10代の若者の意見に注意を払ってください。」

そして、Niall Ferguson氏は、次の10年は前の10年(2007 – 2008年の金融危機後に導入された規制の影響を受けた)とは異なり、「真の革命時代」になると予測した。

そして、Niall Ferguson氏は以前にもアメリカのケーブルのニュースチャンネル「Fox Business(フォックス・ビジネス)」(2017年12月13日放送)でビットコインはデジタルゴールドに成り得る可能性があると示唆していました。

「ビットコインが億万長者にとってのデジタルゴールドとなる可能性がある。身の毛がよだつような計算をしたのだが、それが私の頭から離れない。もし、億万長者全員がそれぞれの資産の1%をビットコインに入れた場合、価格は60万ドルになる。」

Niall Ferguson氏のような影響の与える金融歴史家が、勇気を出しビットコインへの認識の撤回をした事にはとても好感が持てます。また、様々な金融専門家の意見が変わりつつある中で、世紀の異端児「ビットコイン」がこれからどのうように変貌していくのか今後さらに注目です。