フィデリティ社、イーサリアムを取り扱いする上で「ハードフォーク」が懸念材料と…

フィデリティ社、イーサリアムを取り扱いする上で「ハードフォーク」が懸念材料と…

世界有数の規模と歴史を持つ金融機関の1つでもあるFidelity(フィデリティ)社が、仮想通貨のトレーディングと保管サービスを専門に行う為に立ち上げられたのが「FDAS(Fidelity Digital Asset Services)」です。

FDASのCEOであるTom Jessop氏は以前、イーサリアムや他の暗号資産の追加を検討していると語りました。しかし、その審査プロセスは一筋縄ではないと明かしました。

イーサリアムを取り扱いする上で「ハードフォーク」が懸念材料

Jessop氏によると、顧客の需要はその通貨の時価総額に相関しており、「取扱開始はおおよそ需要のある時価総額順に行うが、だからといって全ての仮想通貨を取扱うわけではない」と述べており、取り扱い通貨に関する懸念点がある事を明かした。

FDASは仮想通貨の保管サービスはすでに開始しており、現在は唯一ビットコインのみ受け付けている。イーサリアムは時価総額ランキングでビットコインに次ぐ2位に位置しており、順当に行けば次に追加する仮想通貨となる。

そこで、Jessop氏は、イーサリアムのアップデートには、ハードフォークを伴うものがあり、今後もハードフォークを伴うアップデートが続く計画があると言及、このハードフォークが今後どのような影響を与えるのかを、しっかりと見極める必要がある。とより徹底した調査の必要性を強調した。

FDASの挑戦として「投資家の保護を確実にする事」とし、イーサリアムクラシックの51%攻撃などを例に挙げ、その通貨の徹底したリスク評価も調査するとしている。

Fidelity社:2019年の目標

Fidelity社の今後の展望として、FDASは2019年末までに米国市場のうち、90%の市場に仮想通貨取引を提供していく意向を示しています。Jessop氏は現在、FDASが規制管轄区域で事業を行うためのライセンスをどの程度持っているのか、あるいはどれだけのライセンスを持っているのかについては述べず、「妥当な数」であると述べ、残りの年を通じてライセンスの取得に取り組んでいますと明かした。

また、Jessop氏は「仮想通貨は、未だ冬のような厳しさにもかかわらず、市場は依然としてかなり堅調であり、それで我々はそれに興奮しています」とも語っています。

参考:Coindesk