岩手銀行ら地銀4行が「ブロックチェーン」技術を活用した新金融サービスを開発!

岩手銀行ら地銀4行が「ブロックチェーン」技術を活用した新金融サービスを開発!

岩手銀行(東北)・秋田銀行(東北)・青森銀行(東北)・山梨中央銀行(中部)の地銀4は、ブロックチェーン技術を活用した金融サービスプラットフォームを開発しました。

複数の金融機関が参加できる汎用性のある基盤を地銀が構築したのは、今回が初の試みです。

金融サービスプラットフォームとは、金融機関や事業者が共同で金融関連サービスを提供するために、クラウド上に構築するサービス提供基盤システムです。認証機能を統合することで、ユーザーは金融機関を意識することなく、サービスを利用できるというメリットがあります。

複数の金融機関が情報を共有することで共有する側にも大きなメリットがあり、事業者・金融機関で共有したサービス提供が可能になることで、単独の場合と比較して安価にシステムが構築できるほか、郵送費や郵送作業費の大幅なコスト削減が可能となります。

このプラットフォームはブロックチェーン技術とデータ暗号化技術を組み合わせて導入されており、データの分別管理の仕組みの複雑化を避け、安全かつ低コストでの構築を実現しています。

共同で新会社「株式会社フィッティング・ハブ」を設立

秋田銀行(東北)・青森銀行(東北)・岩手銀行(東北)・山梨中央銀行(中部)の地銀4行やITベンダー3社の共同出資により新会社「株式会社フィッティング・ハブ」を設立。

金融サービスプラットフォームの提供を通じて、「認証」と「決済」という金融の本質的機能と、地域企業の皆様のビジネスやアイデアをネット上で融合することにより、地域に新たな価値を創造する事を目的としています。

ストーリー

2017年7月:金融サービスプラットフォームコンソーシアム発足

2018年1月:金融サービスプラットフォーム構築開始

2018年11月:金融サービスプラットフォーム試験運転開始

2019年2月:地銀4行とITベンダー3社の共同出資により会社設立

2019年3月:金融サービスプラットフォーム稼動

今回、岩手銀行を中心に立ち上げられた金融サービスプラットフォーム上でも、ブロックチェーン技術を用いた「電子交付サービス」から提供を開始しており、交付された帳票データは交付元やシステム管理者でも改ざんができないため、証明能力が格段に高いのが特徴と説明しています。

今後、優れた汎用性を活かし、他の金融機関に利用を働きかけ、引き続き認証やサービスの共同化などを進めていきます。プラットフォームの特徴を生かして、便利で価値あるサービスの開発をする事により、業務支援や、生活の質のさらなる向上へ貢献していくとのことです。また、ユーザーの利便性だけではなく、金融機関にとってのコスト削減、安全性向上ができるものとなっており、今後の活躍に注目が集まります。