Siacoin(シアコイン/SC)の詳細・特徴・将来性|分散型クラウドサービスプラットフォーム!基本解説

Siacoin(シアコイン/SC)の詳細・特徴・将来性|分散型クラウドサービスプラットフォーム!基本解説

皆さんの中にもパソコンの中だけに写真やファイルを保存している人は多いのではないでしょうか?

パソコンだけでは故障リスクやパソコンだけしか閲覧できないという不憫さがあります。それをオンライン上に保存でき、これらの問題を解決するクラウドストレージサービスがあります。

現在、クラウドサービスには様々な種類があり、有名なもので言えば「DropBox」や「Google Drive」、「Amazon Web Services」などが存在します。

この従来のクラウドサービスも非常に便利なのですが、中央管理者が存在する事で、ほかの問題(プライバシーやハッカーによる標的など)が出てきます。

しかし、今回ご紹介する仮想通貨Siacoin(シアコイン/SC)は、クラウドデータを1箇所のサーバーに集めるのではなく、ブロックチェーンを利用して世界中の端末に分散保存させるという「分散型クラウドサービス」です。

この記事では、そのSiacoin(シアコイン/SC)の詳細や特徴・将来性を詳しくご紹介していきます。

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Siacoin(シアコイン/SC)とは

Siacoinは、分散型クラウドサービスプラットフォームで2015年に開発されました。通貨単位は「SC」と表します。

一般個人ユーザーのストレージに関しては、空き容量が多いのが現状で、そんな余ったストレージを上手く利用する目的でSiacoinは誕生しました。

個人の持つパソコンのストレージ(データを保存する場所)の空き容量を貸し出し、対価としてSiacoinを受け取ることができます。この利用に関する合意を保管するためにブロックチェーン技術が利用されています。

貸し出す人は空いているストレージを貸すだけで報酬を受け取れるメリットがあり、利用者は従来のクラウドサービスよりも低コストで利用できるメリットがあります。

現状のクラウドサービス

前述しましたが、従来のクラウドサービスには、「Dropbox」や「Google Drive」、「Amazon Web Services」などが存在します。これらは、非常に便利でクラウドストレージ上に保存しておけば、インターネット環境があればいつでもどこでもデータを取り出せます

また、オンライン上にデータが保管されるため、パソコンが故障してもデータが失われることはありません。クラウドストレージはそのサービスを提供する大企業の巨大なデータサーバによって管理されている為、手違いでデータが消えるリスクはゼロではありませんが、管理者はリスク分散を行っている為、ローカル環境だけで保存するよりはデータ消失のリスクは低いと言えます。

しかし、現状のクラウドストレージには問題点も少なからず存在します。

  • 中央管理者が存在する為、預けているデータが閲覧できたり、政府が検閲しようと思えばいつでもファイルを覗き見ることができるなど、プライバシー性に欠け、悪意ある管理者がいた場合、第三者の流出の可能性もある。
  • 中央管理している為、ハッカーの標的や自然災害などでサーバーが破壊されると、すべてのデータが消失してしまうため、バックアップを用意したり、サーバーを分散させるなどコスト増の要因となり、有料化に繋がっている。

この状況を変えるのが分散型クラウドサービスプラットフォームのSiacoinです

Siacoin(シアコイン/SC)の詳細

通貨単位   SC

総発行量   無し

承認方式   Proof of Work & Blake2b

公開日    2015年

公式サイト  http://sia.tech/

ホワイトペーパー http://www.sia.tech/sia.pdf

Siacoin(シアコイン/SC)の特徴

データの秘匿性が高い

Siacoinは1つのサーバーににデータを保管するのではなく、ブロックチェーンの技術により複数のノード(パソコンなどの端末)に分散してデータを保管します。

管理されている自分のファイルは、暗号化キーを持つ自分以外アクセスすることができないため、保存したデータを見ることが出来るのは本人だけです

暗号化キーを持たない外部の企業は、一切データを見ることが出来ないようになっているので、情報漏えいに気を使う企業も安心してサービスを利用できます。

複数の端末にデータが分散されている為、単一障害点は存在せず、一部のコンピュータがダウンしたときでも問題なくサービスを利用できます。また、ハッカーに狙われるリスクも減少します。

月額使用料が従来のクラウドサービスの10分の1

従来のクラウドサービスは、効率よく運用するために大量のデータをデータセンターに集め保管していましたが、「ハッカーによる攻撃に備えるため」や「バックアップのために」などという理由から、サーバーで保管しているデータを分散させる為、コストが高くなっています。

一方で、Siacoinの場合は世界中の人々がデータを分散して保管している為、分散させる為のコストがいらず、安価で済みます。

実際に5TBのストレージを借りた場合のコストを比較すると、以下のようになります

Siacoinは月額使用料が10分の1程度のコストで利用できます。

ストレージを提供する事で対価として「SC」が得られる

世界中には、空きスペースが豊富なパソコンが無数にあり、この空きスペースはただの無駄になっています。

そのスペースをクラウドストレージとして貸し出すことで、報酬を得る事が出来ます。

個人でも企業でも自由にストレージを貸し借りできますが、個人はストレージを持て余している人のほうが多く、企業はどちらかと言うとストレージが足りないところのほうが多いです。

つまり、個人は基本的に貸し出す側、企業は基本的に借りる側、ということになります。

個人は全く使用していないストレージを貸し出すだけでコインが得られ、企業は従来の中央集権型のクラウドストレージよりもずっと安く、しかも安全に分散型ストレージを使用できます双方にとって大いに得があるシステムと言えます。

Siacoin(シアコイン/SC)の将来性

Siacoinは、クラウドサービスの安全性が高さや利用料の低価格化、ストレージを提供する事で報酬を得られるなど、とても画期的なシステムです。

しかし、仮想通貨界にはブロックチェーンとクラウドストレージを組み合わせたプロジェクトは多数存在します。(StorjやMaidsafeなど)

まず、似たような性質を持つ仮想通貨との差別化を図り、その競合に勝たなくてはなりません。

また、従来のクラウドサービスと比較すると優位性はあるものの、知名度では「DropBox」や「Google Drive」、「Amazon Web Services」にはまだまだ劣ります。

安価という理由だけで、ユーザーが振り向く訳ではないので、利用のしやすさなども必須条件とされるでしょう。

立ちはだかる壁は大きいですが、画期的なシステムなので今後も注目していきたいと思います。

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