仮想通貨業界は、色々な歴史あるものと比較しても、まだ新しい部類のものになります。
仮想通貨で最も有名なビットコインは2009年に誕生し、それから10年程の月日しか経っておりません。しかし、革新的な技術で次世代の通貨としての期待が非常に高いです。そして、このビットコインを筆頭に数多くの仮想通貨が独自性を持ち得て誕生し、現在では2000種類近くの仮想通貨が存在します。
今回、ご紹介する仮想通貨DigiByte(デジバイト/DGB)は、2014年1月12に誕生し、仮想通貨業界では古株的な位置づけとなります。DigiByteは、ビットコインよりも速いブロック生成スピード、高い攻撃耐性、安定したマイニング難易度などの魅力的な特徴が複数あり、とてもポテンシャルの高い仮想通貨です。
この記事では、そのDigiByteの詳細や特徴、将来性について詳しくご紹介していきます。
DGBの最新価格・相場・チャート・評価
DigiByte(デジバイト/DGB)とは
DigiByteとは、2014年に公開された仮想通貨で、比較的古くからある銘柄です。通貨単位は「DGB」と表します。
総発行枚数も210億DGBと他の仮想通貨の中でも多い部類になります。
ブロックの生成は約15秒に1ブロック生成されており、ビットコインが1ブロック生成されるのに約10分なので、DigiByteはビットコインの40倍のブロックが生成されていることになります。
詳細は後述いたしますが、DigiByteは、Segwitが初めて実装された仮想通貨だったり、51%攻撃に対応するため5つのアルゴリズムを用いていたり、マイニングの難易度を常時調整していたりするなどの特徴があり、仮想通貨業界では古株的存在ですが先見性があり、堅実な設計思想をうかがわせる仕組みになっています。
また、DigiByteはゲームデベロッパー・ゲームユーザー・広告主をつなぐプラットフォームを形成する構想を考えており、現在既に「League of Legends(リーグオブレジェンズ」や「Minecraft(マインクラフト)」などの有名なゲームで実装されています。実際にゲーム内でDGBをマイニングしたり、使用することが可能になっており大きな話題を生みました。
マイニングできる量はごく僅かですが、実際にゲーム内で使用できるというポテンシャルはとても高く、ゲーマーの中でも認知度の高い通貨となっています。
※日本語字幕付きで「仮想通貨DigiByteとは」という動画があります。
DigiByte(デジバイト/DGB)の詳細
通貨単位 DGB
総発行量 210億DGB
承認方式 PoW(Proof of Work)
公開日 2014年1月12日
DigiByte(デジバイト/DGB)の特徴
5つのマイニングアルゴリズムによる高セキュリティ
DigiByteのコンセンサスアルゴリズムはビットコインと同様の「Pow(Proof of Work)」採用していますが、マイニングアルゴリズムは、ビットコインと異なる点があります。ビットコインをはじめ一般のブロックチェーンでは実装されているマイニングアルゴリズムは、1つです。
DigiByteは、マイニングを行うのに5つのアルゴリズムを採用しています。
- SHA-256
- Scrypt
- Groestl
- Skein
- Qubit
上記の5つとありますが、マイナーはこの5つの中から好きなものを選んでマイニングする事が可能となっています。それぞれのアルゴリズムごとにブロックチェーンが存在し、各20%ずつに分散されています。
そして、アルゴリズム毎にdifficluty(採掘難度)調整等も行われます。このメリットとしては、アルゴリズムが5つに分かれていることによって、「51%攻撃」などの攻撃に対するセキュリティが高い事を意味します。
1ブロック毎にdifficluty(採掘難度)調整を行う「DigiShield」
Digibyteはアルゴリズム毎にdifficluty(採掘難度)調整等も行われます。
もともと存在していたdifficluty調整アルゴリズムでは、十分に機能していないという問題点がありましたが、これらの問題を解決した形で公開されたのが「DigiShield」です。
DigiShieldによりブロック生成の際に直前のブロック生成におけるハッシュレートからdifficulty調整を行うため、高すぎず低すぎない採掘難度を維持できます。
そのため、ビットコインで懸念されるブロック報酬減少を低く抑えることができます。
Segwitを最初に採用された仮想通貨
DigibyteはSegWit(セグウィット)を最初に実装した仮想通貨です。
ビットコインはブロックのサイズが「1MB」のことから、取引量の増加により送金詰まりが起こり分裂騒動まで発展したスケーラビリティの問題があります。この解決策の1つがSegwitです。
Segwitとは、簡単に言うと1つのブロックに入れるトランザクション(取引)データを圧縮することで、ブロックの容量に余裕を持たせることができます
そして極めつけに、Digibyteでは2年ごとにブロックサイズを2倍に拡大する特別なコードが埋め込まれているそうです。
2017年には560トランザクション/秒が、2019年には1,120トランザクション/秒、そして2021年にはさらにその2倍、というように拡大していきます。
このように、いつか起こりうる可能性があるスケーラビリティの問題に着目し、先手で対策を打っています。
スマートコントラクト機能「DIGUSIGN(ディグサイン)」
DIGSIGN(ディグサイン)とは、イーサリアムのスマートコントラクトのような機能です。
政府関連、法的、貿易、医療など、多くの文書が扱われる業界での活用が期待されます。
2017年1月にCitibankが開催したビジネスコンテスト「citi tech for integrity challenge」を受賞しています。その際に賞金として5000万ドルが受け取れるほか、提携企業のシステムも利用でき、活用の幅が広がり、たくさんの用途で活躍する可能性を秘めています。
DigiByte(デジバイト/DGB)の将来性
COINBOXの意見としては、仮想通貨業界は次々と独自性を持つ仮想通貨が誕生していますが、Digibyteは、魅力的特徴が数多くあり、非常にポテンシャルの高いことから、決して引けをとっていない仮想通貨であると思います。
今後、さらに堅実性ある技術開発の発展を期待し、注目していきたいと思います。
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