EthereumClassic(イーサリアムクラシック/ETC)の詳細・特徴・将来性|イーサリアムから分裂して誕生した仮想通貨!基本解説

EthereumClassic(イーサリアムクラシック/ETC)の詳細・特徴・将来性|イーサリアムから分裂して誕生した仮想通貨!基本解説

ビットコインやリップルに次ぐ時価総額ランキング3位に位置づける「イーサリアム」と似た名前のイーサリアムクラシック。(2019年1月時点)

その名の通り、「イーサリアム」とは深く関係していて、あるハッキング事件をきっかけにイーサリアムコミュニティの分裂から誕生しました。

しかし、「クラシック」には「古典の、古典的な」という意味があり、分裂をして新しい通貨として誕生しましたが、もともとのイーサリアムの思想を受け継いでいるいるのが、イーサリアムクラシックなのです。

この記事では、イーサリアムクラシックの誕生経緯や詳細・特徴・将来性などを紹介していきます。

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イーサリアムクラシック(EthereumClassic/ETC)とは

イーサリアムクラシックとは、The DAO事件をきっかけに、イーサリアムコミュニティの分裂により誕生しました。

The DAO事件を機にセキュリティ性が強化されましたが、基本的特徴や性能はイーサリアムとほぼ同じでスマートコントラクト(契約を自動化する)を実行する分散型プラットフォームです。

このプラットフォーム内で使用されている仮想通貨を「ETC」と呼びます。

イーサリアムの差別化を図るために「IoT(Internet of Things)」の分野に力を入れています。

まずは、きっかけとなった事件や経緯から紹介していきます。

きっかけとなったDAO事件

Tha DAOとは、イーサリアムのプラットフォーム上で構築されたプロジェクトの一環で、非中央集権の実現を目指した投資ファンドプロジェクトの事を指します。The DAOは独自トークンであるDAOを発行・販売する形でETCで資金調達を集め、その額なんと150億円もの資金が集まりました。クラウドファンデイングの資金調達額として、史上最高記録を塗り替えるものでした。

しかし、2016年6月17日、The DAOのプログラム(スマートコントラクト)の脆弱性を突かれ、ハッキングにより資金調達した150億円の資金の1/3に当たる364ETC(当時価格で50億円相当)が流出いたしました。

これが「The DAO事件」と呼ばれるものです。

イーサリアムから分裂となった経緯

Tha DAO事件後、イーサリアム開発チームはハッキング自体を無かった事とし、不正送金が行われる前の状態に戻すこと決めます。しかし、あくまでも非中央集権的な仮想通貨を目指すコミュニティの一部は反発しロールバックを拒否しました。その結果イーサリアムは、ハッキングを無かった事にしたイーサリアムとハッキングの事実を残したイーサリアムの2つに分裂しました。

前者が現「イーサリアム」 後者が「イーサリアムクラシック」です。

イーサリアムクラシック(EthhereumClassic/ETC)の詳細

通貨単位   ETC

総発行量   約2億1000万ETC

承認方式   PoW(Proof of Work)

イーサリアムクラシック(EthhereumClassic/ETC) の特徴やイーサリアムとの違い

市場規模の差

イーサリアムは時価総額ランキング3位に位置づけているのに対し、イーサリアムクラシックは時価総額ランキング17位となっています。

現段階では時価総額の大きな差があり、通貨の価格もイーサリアムクラシックの方が低いです。

そもそも、イーサリアム少数派から誕生したので、規模や技術力、資金力が小さいので当然といえば当然です。

発行上限枚数と減少期

イーサリアムには、発行上限枚数と減少期は設定されていませんが、イーサリアムクラシックには、通貨価値を高める為、2億1000万ETCという発行上限と500万ブロック作成毎に発行量が20%減少する減少期が設定されています。

ビットコインでいう半減期のようなものです。

コンセンサスアルゴリズム

イーサリアムは、今後コンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)への移行予定があります。

PoWは膨大な計算と電気代がかかり、手数料の高騰やスケーラビリティの問題を抱えていますが、PoSはその点、保有量と保有期間によってマイナー選出する事により、計算力と電気代を低減する事ができスケーラビリティの問題の解消に繋がっているといえます。

一方、イーサリアムクラシックは引き続きPoWを採用し続ける予定です。

運営側が方針を決める中央集権的な側面が出てしまったイーサリアムとは異なり、イーサリアムクラシックは「Code is law」という元々組み込まれたプログラムに沿って運営する事を主眼に置いている為、重大な問題が無い限りは、プロトコルレベルの修正は実施しないと公言しています。

差別化でIoT分野への参入

イーサリアムと比較し美術力、資金力が劣っている為、イーサリアムと同じ土俵で勝負していくことは勝算が低いためイーサリアムクラシックは、今後市場拡大が見込まれる「IoT」分野での開発に取り組み始めました。

※IoTとは「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれ、身の回りのあらゆるモノがインターネットに繋がるという仕組みです。

今後、イーサリアムクラシックは、自ら持つセキュリティの高さとスマートコントラクトを活かしてIoT分野での地位確立を築こうとしています。

イーサリアムクラシック(EthhereumClassic/ETC) の将来性

上記でも説明致しましたが、同じ1つのイーサリアムから分裂している為、基本的な特徴や性能は変わらないものの、大きな不安材料は、技術力や資金力での差が生じています。

そこで、イーサリアムクラシックが差別化を図るたに新しい試み、「IoT」への参入。

IoT市場は2020年には市場規模が3兆円まで達するのではないかと期待されている成長分野です。

まだ、開発途中の為、完璧に実現しているわけではありませんが、今後、IoTが世の中に普及していくと共に、イーサリアムクラシックのスマートコントラクトプラットフォームが利用されるようになれば、今後、仮想通貨のIoT業界を牽引していく存在になるかもしれません。

今後さらに注目をあびていく仮想通貨の1つと言えます。

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